起業(独立)に関してはこちら
フリーランス(個人事業主)や法人会社(株式会社)の社長になって活躍したい人は多いと思いますが、反対に「会社員の方がメリットが多いんじゃないのかな?」と思っている人もいるともいます。
そんな、起業(独立)のメリットやデメリットについてまとめてみました。
起業(独立)って難しい!?
僕は法人会社11期の代表です。(2022年4月現在)
株式会社を設立する前は個人事業主として3年間の実績があります。
でも、11期と簡単に言っても実は継続しようとすると簡単ではないんです。
法人会社の生存率というのがあって、5年後には15%の会社しか残らなくて、10年後には6%、30年後には0.02%しか残らないのが会社経営なんです。
知っていましたか?
下記の表を見て下さい↓
思っていたより意外と少ないでしょう?
「会社経営って難しいんだぁ」と思ったかもしれませんが、、
こんなに難しそうな会社経営だからこそ、逆を言えば、法人会社(株式会社)を設立する意味があるんです!!
倒産する理由が分かれば生き残る確率が簡単に増すんです。
その方法を知りたくありませんか?
どうも、政宗(マサムネ)です。
大富豪の帝王学を学んだ僕が、負けない経営方法をお伝えします!
僕の今までの経験や知識を順番に書いていますので自分のステージに合わせて読み進めて頂けたらと思います。
まずは個人からフリーランス(個人事業主)への流れ。
フリーランス(個人事業主)から法人会社への流れ
オススメの働き方、資産形成について書いていきます。
1、フリーランス(個人事業主)への流れ
2、フリーランス(個人事業主)から法人会社への流れ
3、オススメの働き方、資産形成について
フリーランス(個人事業主)のメリット
フリーランス(個人事業主)のメリットについて。
会社員をやっている方なら、まずは個人で出来るだけ多くの節税対策をやってからフリーランス(個人事業主)の申告をして次のステップに進みます。
ここではフリーランス(個人事業主)のメリットについて書いていきます。
自由な働き方ができる
フリーランス(個人事業主)の1番の魅力は、なんと言っても自分に合った自由な働き方ができるようになる事です。
自分が関わる案件やパートナーとの条件交渉が必要ではありますが、仕事の内容・場所・時間など、自分の考えで決めることができます!
最近では、クラウドワークスやランサーズで仕事を受注する人も増えましたよね。
『会社員であれば、通勤ラッシュの時間に決められたオフィスへ向かい、決められた席で所定の時間に休憩を取って…』といった過ごし方が当たり前のようになりますが、フリーランス(個人事業主)の場合は自分にとって仕事を最も効率的に進められるように自分で自分をコーディネートする事ができるようになります。
・ランチタイムの後は軽く仮眠を取る
・好きな音楽を流す
・アロマでリフレッシュする
・デスクワークの合間にジムでひと汗かく等々…
本来は仕事のパフォーマンスを上げるのに良いと言われていながらも、会社勤めではなかなか実行することが出来なかったこのような事が出来るようになります。
また、会社にもよりますが男性なら毎日スーツ、女性もオフィスカジュアルといったような服装面での制約も無くなりますので、「通勤着」のような無駄な出費も無くなりますよね。
収入UPを目指せる
会社員の場合、インセンティブ制度などが無い限り「毎月の固定給の額面を1万円上げる」難易度は非常に高いです。
年数回の昇給タイミングに合わせて必死で目に見える成果を上げ、さらに上長や人事部のご機嫌を取り、面談シートを自己アピールでびっちり埋めて…と、何重に手間をかけてもお給料が上がるかどうかは結局は会社次第で、会社全体の業績が悪ければ自分がいくら成果を出しても還元されないといった事態になります。
その点、フリーランス(個人事業主)の場合には、自分の収入は自分の頑張りと比例します。仕事の掛け持ちも可能になりますので、「何をやってもお給料が上がらない」といった徒労感から解放されることになります。
また、「会社員時代にこなしていた業務をフリーランス(個人事業主)として受注してみたら自給換算で単価が倍近くなった!」というような事もよくあります。
その他、まだ業界内にその技術領域でのプレイヤーが少ないような仕事は、単価が高騰することもあるので、そうした「効率の良い仕事」を取りに行くような動きも出来てしまいます。
例えば、ITエンジニアやプログラマーであれば、新しくて人気のあるプログラミング言語に対応することで、好条件の案件を受注しやすくなりますし、会社員であれば、自分がやりたい分野というよりも、会社の方針に従ってキャリア形成をしていく必要がありますが、フリーランス(個人事業主)の場合、自分にとって一番良い選択を、自分で選ぶことができるようになりますので、その時々で「収入の良さに振り切った仕事選び」をすることも可能となります。
人間関係のストレスが軽減される
会社勤めで何が面倒かといえば、真っ先に挙がるのが『人間関係』ですよね。
仕事で関わりを持つ以上、簡単に無視も出来ないので大変です。
フリーランス(個人事業主)の場合も、仕事には発注者がいますので、人と関わることが全く無くなるわけではありませんが、会社員ほど深い人間関係に巻き込まれることは少なくなります。
会社における人間関係のトラブルに発展しがちな、出世争い・いじめ・不倫・苦手な上司や部下・陰口などに関係する確率は確実に低下します。
また、会社員時代には避けられなかった、会社主催の様々なレクリエーションイベントなどにも強制的に参加させられることも無くなりますので、そういったイベントが苦手な人には確実に平和が訪れます。
仕事関係者との親睦会などは参加したほうが良いと思いますが、日常的に開催される無駄な飲み会や、上司からの断りづらいお誘いなどからも解放されるのは有難いことです。
満員電車から解放される
満員電車から開放されるのは、非常に大きいメリットではないでしょうか。
僕は田舎暮らしなので満員電車の経験は少ないですが、たまに都会に行って満員電車を経験します。僕みたいにたまにだとまだ良いかもしれませんが、これは毎日となると頭がおかしくなります。
都心部の場合、路線によっては殺人的な混み方になりますし、郊外の場合には少ない電車の本数に合わせる必要がありますので、いずれにしても大変ですよね。
仕事の案件内容にもよりますが、フリーランス(個人事業主)は基本的に自分でスケジュールを立てることが出来るようになりますので、『毎日必ず満員電車に乗る』という生活からは高確率で逃れられるようになります。
通勤ラッシュからの解放ももちろん良いですが、雪や台風などの異常気象や、事故などで交通機関がマヒしてしまった場合にも、影響を受けることが少なくなりますし、『通勤』という無駄な時間を減らすことも出来ます。
休日を自分で設定できる
そして、なんと言っても休日を自分で設定できるのが一番のメリットではないでしょうか。いろんな人とスケジュールを合わせやすい土日休みが良いか、どこも空いている平日休みが良いか。この答えの出ない問題も、フリーランス(個人事業主)であれば両方を良いとこ取りする事が出来ます。
会社員であれば、カレンダーか会社のスケジュールに合わせることになりますが、フリーランスの場合、休日は自分で設定することになりますので、『土曜日は仕事をして平日と日曜日に休みを取る』といったことも出来るようになります。
また、収入をUPさせたいので休みを減らして仕事を頑張る事も出来ますし、収入のことは一旦置いておいて、週休3日でマイペースな暮らしをする事も出来るようになります。
定年が無い
企業に勤めていれば、いつしか定年がやってきます。
自分では「まだまだ働ける」「働きたい」と思っていても、決められた年齢になれば勤め先を退職しなければなりません。
最近では、定年後の再雇用制度が充実している企業も増えていますが、そのままの条件で続けられるわけではなく、「再雇用枠」や「シニア職」のような、勤務形態・仕事内容・給料の金額などに制限のかかった形となることが多いようです。
せっかく、長い年月をかけて磨いてきたスキルを発揮するのに、年齢制限があるのは悲しいですね。
しかし、フリーランス(個人事業主)であれば、定年はありません。発注側で年齢の希望がある案件などはありますが、働き方をセーブするかどうかは自分で決めることができます。
また、自分の都合で定年を決める事ができますので、早い段階で引退する事も可能です。
最近流行りの『FIRE』も夢ではありません。
※FIRE
FIREとは、経済的な自立を実現させて、仕事を早期にリタイアすることです。昨今、平均寿命が延びて一生にかかる費用が増えているため、働く期間を長くして収入を増やすという考え方もありますが、FIREは反対に早期リタイアを前提としています。
得意分野に集中できる
仕事において「やりたくないけど、やらなければならない」という場面は多々あるるのでなかなか1つの事に集中する時間はありませんが、フリーランス(個人事業主)の場合には得意分野に集中できる時間が増えます。
会社員の場合は、基本的に会社の方針に従って仕事をする為、個人の希望を通すのは難しい場面が多く、 また、どんなに努力しても自分の意見が通らないことも多いです。
会社員だと本来の業務以外にもやるべきことは多く、日報・長時間の会議・新人教育・採用面接・人事考課対策・その他雑務全般、など意図せず大量の時間を取られてしまいがちです。
特に、人間関係の調整は就業時間内で完結しないことも多くあります。
フリーランス(個人事業主)は、そうした社員のルーチンには責任を負わない立場で、自分の本来の業務に専念することができます。
平日休みの友人・恋人と会えるようになる
平日休みに時間を確保することが出来るので、友人や恋人と好きな時に会えるようになります。学生時代に仲が良かった友人でも、社会に出て休みのタイミングが合わないとどんどん疎遠になってしまいます。
友人ならまだしも、それが恋人だった場合にはすれ違いの末に『破局の道』へも繋がりかねません。ハードワークが多いIT系だと、平日の帰りは遅いことがデフォルトだったりするので絶望的です。
その点、フリーランス(個人事業主)になれば、合わせたい相手のシフトに、自分が合わせることが出来るようになりますので、こういったトラブルが少なくなります。
友人や恋人に会えるだけでなく、銀行・役所・病院など平日にしか行けない施設の利用も楽になりますよね。
地方で暮らすことを検討できる
リモート稼働の仕事で安定していれば、無理して家賃の高い都内で暮らす必要が無くなります。
「え?都心から離れて大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、今の時代は海外にエンジニアチームを構えるオフショア開発が急拡大しているくらいですので、今の時代であれば全く問題ありません。
僕も田舎暮らしをしていますが、普通に仕事が出来ていますし、特に困ることはありません。
本人の希望として、常駐案件を増やしたいという場合には、やはり都心在住の方が案件数は多くなりますが、特にこだわりが無ければ住む場所問わず活躍できるのがフリーランスという働き方です。
地方に移れば家賃の負担も格段に下がりますし、それでいて都内より広いスペースで暮らすことができるので、仕事の効率も上がるかもしれませんね。
もっと言ってしまえば、海外移住したって問題ないのです。
出産、育児面でのメリット
出産、育児といった人生の一大イベントと、仕事の両立って簡単ではありません。
出産、育児は様々な面での困難があり、社会問題になるほどです。
会社員をしていると、「産休・育休を取れなくて仕事を辞めざるを得なかった」という方や「なんとか育休で繋いでいたものの、子どもを預けられる施設が見つからずに働けない」という方、さらに、預け先は見つかっても日々の仕事に加え、子どもの送り迎えと育児で疲労困憊と、女性が仕事に専念するには、まだまだ乗り越えるべき多くの壁が存在します。
フリーランス(個人事業主)の場合、職種や業務内容によっては、完全にリモート勤務で対応できることもあります。
特に、ITエンジニアやWEBデザイナーなどの職種は、リモート対応がしやすいこともあり、実際に「出産ギリギリまでフロントエンド開発に携わり、出産後は自宅でできる範囲の簡単なシステムテストから仕事復帰を果たした」というフリーランスエンジニアの女性もいるようです。
子どもを育てながらの通勤は想像以上に大変です。
保育園は37.5度以上の熱がある子供を預かってくれませんので、子どもが体調を崩すと職場へ行くことが出来ず、急な遅刻や早退、欠勤を繰り返すことになります。
お子さんを持ちながら働く多くの女性が、仕事復帰後に一番辛かったエピソードとして挙げるのが多いのも、こうした、自分では思うようにいかない勤怠の問題なのでしょう。
また、子どもが成長してくると今度は小学生の壁が出てきます。
未就学児の場合は、保育園やベビーシッターなどの預け先がある程度は存在しているのに対し、小学生に上がると、一気に預け先の数が減ってしまいます。
その為に、子どもが小学生に上がるのと同時に、仕事を辞めざるを得ない女性も多いようです。
そしてなにより、単純に「子どもが小さいうちは出来るだけ側にいてあげたい」と思う気持ちの問題もありますので母親の負担は大きなものです。
子どもの預け先だけではありません。既婚女性の多くは、家事を一手に担っていることが多く、こちらも仕事との両立は容易ではありません。
洗濯、掃除、食事の準備などを毎日こなしているのです。
これらの問題について、負担が無くなるというわけではありませんが、自宅で仕事ができるとなれば、会社勤めとの両立と比較して、かなりスムーズになります。
まず子どもの送り迎えが無くなりますし、体調が悪い時もすぐに対処してあげることができます。
通勤時間の短縮により、その時間を家事に充てる事も出来ますので効率はグンと上がります。
残念なことですが「マタハラ」という言葉も生まれるほど、企業で働く女性が抱える問題は大きく、フリーランス(個人事業主)という選択肢を取ることで、少しではありますが、様々な負担を軽減できると思っています。
「女社会」のストレスから解放される
女性が多い組織・職場で度々耳にするのが、ドロドロの人間関係。
もちろん、そうではない職場も沢山ありますし、男性社会は男性社会で特有の課題があります。ですが、女性同士の陰口・いじめ・マウンティングなどのトラブルの方が多い傾向にあるようです。
「女性は面倒だと思いますか?」とのアンケートにも60%の方が『思う』と答えています。特に厄介なのが会社内の派閥でしょうね。仕事とは関係ない派閥争いで疲弊した経験を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その点、フリーランス(個人事業主)になってしまえば、そうした女社会のしがらみからも解放されますので身体的なストレスはかなり減ります。
セクハラから解放される
起業したらセクハラから解放されるという点は大きいのではないでしょうか?
いわゆる「セクハラ上司」からも解放されます。
残業中に身体を触ってきたり、大勢の前で性的な発言を投げかけられたりと言った、依然根深いセクハラの問題は後を経ちません。
一番面倒なのは、本人に非が無くて、なかなか訴えづらい問題なだけに、解決しないままズルズルと長引いてしまうことが多い事のようです。
更に、セクハラをしてくる相手が上司や経営層だったりすると、訴えた結果不利益な環境へ置かれたり、昇格を妨害されるなどの二次被害も、実際のセクハラ被害として問題になっています。もうパワハラとセットのようですね。
しかし、組織に所属しないフリーランス(個人事業主)という働き方であれば、こうした悩みも無用になります。
但し、女性フリーランサーの場合、今度はクライアントからのセクハラが発生することもありますの強い意志を持って望むことが必要なのかもしれません。
被害にあった場合は泣き寝入りせず、しかるべき措置をとるようにしてください。
フリーランス(個人事業主)のデメリット
ここまでフリーランス(個人事業主)のメリットばかりを書いてきましたが、次はデメリットについて書いていきたいと思います。
メリットとデメリットの両方を知った上で取り組むのが大事ですからね。
生活リズムが乱れる
なんと言っても一番はこれですね、生活リズムの乱れです。
『夏休み入ると、あっという間に昼夜逆転してしまう』という方は特に要注意です。
フリーランス(個人事業主)になると、自分の裁量で仕事を進めることになりますので、良くも悪くも生活リズムが乱れがちです。
常駐や外での打ち合わせが多い案件の場合には別ですが、完全なリモートワークで一人暮らしだったりすると、あっという間に夜型人間の出来上がりになってしまいます。
その他、収入アップを狙って自分のキャパを超えた仕事の取り方をした場合などは、「いつまでも忙しい時期が続いてしまう」といったようなことも起こりえます。僕は典型的にこっちのタイプですね。時間があると仕事をしてしまいます。
『リモートワークで通勤が無くなり、身体を動かす時間が短くなり、夜の寝つきが悪くなってズルズルと時間がずれていく』というパターンは、多くのリモートワーカーが経験しているようですので、特にフリーランス(個人事業主)になり立ての時期は、学校生活のように「時間割」を作るなどして、生活リズムが乱れない工夫をするのが必要です。
収入が不安定になる
収入が不安定になるのも、フリーランス(個人事業主)の大きなデメリットの1つです。
会社員であれば、退職しない限りは毎月決まった金額を手にすることがで出来ますが、フリーランス(個人事業主)の場合はそううまくはいきません。
基本的には仕事を受注して、こなした成果として報酬を受け取ることになりますので、仕事が途切れてしまう可能性も十分にあります。
また、体調を崩して思うように仕事を受けられなかった場合などは、報酬額が下がってしまいますので、自分の体調以外にも、災害や不慮の事故など、何らかのトラブルが起きて仕事ができない状態になる場合も考えられますので要注意です。
自分の努力で高収入が狙える半面、下がるリスクも十分に理解することが重要です。
事務仕事も自分で対応する必要がある
フリーランス(個人事業主)として開業するための各種手続きや、会社員時代には意識することのなかった税金や社会保険なども自分で対応して管理する必要があります。
日々の経費の管理、毎月の請求処理、年に一度の一大イベント確定申告など、このような事務や経理処理を全て自分で対応しなければなりません。
もちろん、税理士と契約をすればいろいろ教えてもらうことは出来ますし外注する事も可能ですが、やることがなくなるわけではありません。
職場の人間関係や、会社独自の古い慣習などからは解放されますが、その代わりに、こうした手続きを自己責任で行うことになりますので仕事以外のやらなければいけない事も必然的に増えます。
ただ、こういった事務所なども慣れてしまえば楽しいものですし、思わぬ副収入を生み出しますのでデメリットばかりではありません。
今まで意識することがなかった自分の納税額の把握や、どんな税金の種類があるかなど今まで知らなかった知識が否応なしに付きまといますし、こうした事務・経理をサポートしてくれる、便利なソフトやクラウドサービスがたくさんありますので、自分が使いやすいものを見つけて、取り入れて改善していくと良いですね。
また、確定申告に伴う税金等の対処法などについては、別のページで詳しく書きますね。
情報収集難易度が上がる
意外と見落としがちなデメリットがこの『情報収集難易度が上がる』という事です。
フリーランス(個人事業主)になると、どうしても会社員時代よりは関わる人が減ります。
また、業界や職種にもよっても異なりますが、提案営業をされることがほぼ無くなりますので、最新の情報が入ってきにくくなってしまいます。
特にIT業界のような、技術トレンドの流れが速い世界では、自分だけがゆっくりと置いて行かれるような感覚に陥る方もいるようですので注意が必要です。
さらに、セミナー・研修・勉強会などの費用は、全て自分で捻出しなければなりませんので必要以上の出費が嵩む場合もあります。
会社勤めの時は、興味のない研修に強制参加させられたりすると嫌だったと思いますが、フリーランス(個人事業主)になると、全て自費になりますので、勉強したい分野があれば独立前に出来るだけ参加しておくと費用が掛からず良いかもしれませんよ。
特に、ビジネススキルやマナー研修に参加できる機会があれば、いつでも使える知識になりますので、会社員時代に受けておくことをお勧めします。
有給休暇はない
当前ですが、フリーランス(個人事業主)に有給休暇はありません。
休みを自分で設定することはできますが、休みを取ってしまうと収益と連動するので、初めのうちは難しいと考えた方が無難でしょうね。
多く休めば、それだけ収入が減ってしまいますし、取引先との信頼関係も希薄になってしまうかもしれません。もちろん、受けた依頼を期限内にこなす事が最低限のマナーですが、最初のうちは自分1人しかいないので、次の依頼のために時間の余裕を持って仕事を請けるのも必要です。
社会的信頼が低下することも
フリーランス(個人事業主)という働き方をしていると、社会的信頼の低下を感じる場面があるかもしれません。企業に属していないという点だけで、ローンやクレジットカード、賃貸物件の審査に落ちてしまうことがあります。
年収で見れば、会社員時代と比較して倍近くで安定していても、第三者に証明することが難しいのです。
ただ、フリーランス市場の拡大に伴って、こうした課題を解決する動きも加速しています。ITフリーランス専用のクレジットカードや、フリーランスが加入できる協会、自治体による補助金制度や、フリーランス向けの保険など、様々なサービスや制度が整いつつあるのも事実です。
家や車のローンやクレジットカードなど、将来を計画的に考えて会社員時代に必要なものを取得しておくのも1つの手ですので覚えておきましょう。
保育園の入園難易度が上がる
自宅で完結するようなワークスタイルの場合には、保育園の入園が難しくなる事があるようです。最近では保育士・保育園不足で、「待機児童」という単語が叫ばれていますが、お住いのエリアによっては、入園倍率が約10倍近くになることもあるようです。
その為、子どもを保育園に入れる際には、親の勤務状況などから「入園選考」が行われ、基本的には、両親が会社員で、どこかへ通う必要がある家庭から入園が決定していきます。
その為、自宅がメインの仕事の場合には、選考から漏れてしまう可能性が高くなってしまうようです。
最近では、「家の近くの保育園に入れず、2駅先にある保育園に決まってしまった」というような親御さんも多いようです。せっかく自宅で仕事ができるのに、電車を使って保育園の送迎をしなければならないのは、かなり非効率ですので考えものです。
子どもを保育園へ入れることについて検討しているタイミングなのであれば、早めに自治体の相談窓口などで、近隣保育園の入園倍率や子どもを預けられる施設にどのようなものがあるかなどを、確認しておくと良いですね。
大切なお子さんの事ですので、独立したから「知らなかった」「こんなはずじゃなかった」と思わない為にも必要な事だと思います。
社会保険料が全額負担になる
健康保険、厚生年金保険、介護保険の3つについては、会社勤めの場合、会社が半額分負担する仕組みになっていますので、フリーランス(個人事業主)になった場合は、この会社が負担してくれる金額を全て自分で支払う事になりますので金額的な負担が必然的に増えます。
いざフリーランスになってみたら支出が多すぎて、「こんなはずじゃなかった!」とならないように、会社員からフリーランス転向を目指す場合、給与明細に記載された社会保険料が、ざっくりと2倍になると試算しておく事を覚えておきましょう。
仕事探しが大変
フリーランス(個人事業主)の仕事探しは、自分から提案営業をして仕事を取りに行くか、知り合いに紹介してもらうかの2パターンが多いようです。
実際のところは後者が圧倒的に多くなりますが、相手にゆだねる形になるので、そんなに都合よく紹介がもらえるのか心配が常につきまといます。
そうなると、自分である程度はコントロールしたくなるところですが、自分からの提案営業がなかなか難しいのは、フリーランス(個人事業主)で1人で仕事をしていると、取れるか取れないかわからない案件に、時間をかけて営業する時間がなかなか時間をさけないという事実も大きいでしょう。
その為、もともと勤め先で担当していた案件を、フリーランス(個人事業主)としてそのまま引き継がせてもらうことが多いようです。そうした仕事を大切に継続させながら、実績を積み重ねて、次の案件に繋げていくのが一般的ですね。
さらに自分で仕事を作りう出すことも可能ですが、最初は難しいです。
仕事の選び方
あと、仕事の選び方も重要です。
特にITエンジニアのような職種ですと、クライアントが要件の難易度や相場金額をわかっていないケースが多く、契約条件をしっかり結んでおかないと、後々のトラブルの元になります。
よくある「データベースエンジニアに、プリンタの調子が悪い相談をする」という自分の仕事とは関係ないような事をお願いする企業もたくさん存在します。
こうしたクライアントの案件は、無理な納期や仕事量を投げられ、結果的に自分にとってマイナスになってしまう事もよくありますので受注の際にしっかりと見極めるようにしないといけません。
また、フリーランス(個人事業主)で成功するポイントはスキルアップし続けることですので、自分のスキルが上がるような仕事を選べると良いですね。
数や質の悪い量をこなすだけの仕事ばかり受けていると、スキルアップどころかスキルダウンにつながり、ライバルのフリーランスに活躍の場を奪われてしまいます。
また、支払いに不安のあるクライアントや、口約束だけで進めようとするクライアントも避けるようにした方が将来的にはいいです。
将来性
大事な将来性について。
組織にしがみつけば毎月お給料が振り込まれる会社員とは異なり、フリーランス(個人事業主)は誰かが将来を保証してくれるという事は決してありません。
ITの技術革新のスピードは速く、例えばガラケーがスマホにシェアを奪われた際、ガラケー関連のサービス運用は一気に案件が消滅する事態に陥りました。
そういった時の為にも、時流をいち早くとらえ、その時に必要とされるスキルを常に磨き続けていくことが求められます。
フリーランス(個人事業主)の方に向けた交流会やセミナーなどでは、最先端の活きた情報を得ることができますので、「あまり気が進まない」という方も、定期的に参加してみると良いですよ。
思わぬことから思わぬ発見があるかもしれませんし、人と会って新しい風を感じるのも時代の先を読む為には非常に大切です。
淋しい
『経営者は孤独』とはよく聞きますが、意外と大きなデメリットがこれです。
フリーランスになりたての時期は、会社員時代の不満と現状を比較して、自由な毎日に対する満足感が大きいと思いますが、徐々に「淋しさ」を感じてくるという声が多くあり会社員に戻る方も少なくありません。
特にリモートワークで自宅が職場になっているパターンの方は、クライアントとのやりとりも、電話ではなくチャットツールが主流ですので、文字のコミュニケーションはあったとしても「一言も口をきかない日が何日も続く」といったことが珍しくありません。
会社員時代には煩わしい場面も多いと思われる上司部下の関係や、定期的に開かれる飲み会、人事部面談なども勿論ありませんので、どんな時も盛り上がる、職場の「内輪ネタ」からも縁遠くなってしまいます。
前職時代に築いた人間関係があったとしても、少し変化が出て疎外感を感じる方も多いようですね。
という事で、現役フリーランサーにオススメする淋しさ解消法をいくつかご紹介します。
◆定期的にジムに通う
運動不足も解消されて一石二鳥です。同じ時間帯を狙っていくことで顔見知りになり、気が付けばお互いの話し相手になるといった事も期待できますし、パーソナルトレーニングなら、トレーナーさんと安定したコミュニケーションを楽しめます。
◆カフェで仕事をする
僕もよくカフェを利用しますが、自分の家とは違ってカフェでの仕事は周りの雑音も不思議と心地よく感じます。
◆コワーキングスペースを活用する
通勤から解放される自宅オフィス化は素晴らしく効率的ですが、たまには気分を変えて、外で仕事をするとリフレッシュできます。カフェやファミレスではなくコワーキングスペースなら、仕事への集中しやすさに最適化されていますし、同じような働き方をしている人脈作りにも繋がるかもしれません。
◆スキルアップセミナーへ参加する
セミナーに参加するのもいいですね。セミナー後には交流会や懇親会が開催されるパターンも多いので、そちらに参加してみるのもオススメです。
参加者は基本的に同じ業界になるはずですので、悩みが分かち合えるはずですし、上手くいけば仕事でのコラボレーションに繋がることも期待できます。
僕も定期的に開催していますので良かったら是非!
法人会社(株式会社)のメリット
ここまででフリーランス(個人事業主)のメリットとデメリットは分かったかと思いますので、ここからは法人会社(株式会社)のメリットとデメリットについて書いていきたいと思います。
ますは法人会社(株式会社)メリットから書いていきますね。
株式会社は銀行からお金を借りずにお金を集める事ができる
会社運営には何かとお金(資金)が必要となりますが、大きなお金を必要とした場合、会社への期待度や信用度によって多くの人から資金調達をすることができます。
新たに株式を発行し、それを第三者に引き受けてもらう第三者割当増資や株式を公開(IPO)して株式市場から資金を調達することも可能です。
調達した資金は原則返す必要はありませんので、一定のお金を確保し続けることができます。
株式会社は社会的な信用度の高さがある
株式会社はフリーランス(個人事業主)や合同会社などと比べ、知名度や社会的信用度が高くなります。
誰でも知っているような大企業は一般的には株式会社ですので、それと同等に見なしてもらえるかもしれないというメリットがあります。
(もちろん規模や業績などを伸ばしていく努力は必要です)
人材を採用するという場合において「就職してよい会社なのだろうか?」という判断に良い影響を与えます。
そもそも「就職してよい個人事業主なのだろうか?」とはなりにくいですからね。
その他、融資の申込、取引・販路拡大に非常に有利です。
株式会社は事業承継がしやすい
株式会社は事業承継がしやすいというメリットがあります。
株式会社は簡単に言ってしまうと株式の保有数に応じで、その会社の所有権を保有するというという事になりますので、その株式を譲渡・売却するということで事業承継することが出来るようになります。
もし株式という概念がない場合に、複数の承継者がいると仮定すると、その会社が持っている資産(土地・建物・その他)などを分割して承継させなくてはいけなくなります。
しかしこれは非現実的ですし、「あなたは土地、私は建物」といったように調整を行わなくてはいけなくなります。それが株式があることによって簡単に分割できるようになるのです。
合同会社は事業承継においては状況によってはとても複雑なスキームとなってしまうので、事前に対応しておかないと厄介なことになります。(合同会社は複数の資本の集合体のため)
個人事業主の場合は、まさに株式がありませんので事業承継は非常に大変になります。
もし事業を受け継いで継続しようとしても契約主体が変更になりますので、『取引業者と同じ条件での契約が出来ないかもしれない』とか、そもそも『契約をしてもらえない』ということが起こる可能性があります。
法人会社は個人事業より節税の幅が広い
法人会社はフリーランス(個人事業主)よりも幅の広い節税が可能となります。
個人事業では必要経費として認められなかったものが、株式会社では経費として扱うことができる項目が多く、個人事業より税負担を圧倒的に抑えやすくなります。
法人会社は赤字の繰越期間が最長10年ある
法人会社は赤字の繰越期間が最長10年間ありますので、ある事業年度で赤字が出た場合は、翌年以降の利益と合算して課税所得が計算されます。
ただし赤字を合算できる有効期限が決まっており、法人会社は最長10年となっています。(個人は3年です)
例えば、個人・法人ともに初年度に1億円の赤字となり2年目以降毎年1,000万の利益が出るとすると個人の場合は3年間の1,000万円の利益に対しては税金がかかりませんが、4年目以降は赤字の繰越が出来ないので税金が発生します。
その一方で、法人の場合は2年目から11年目までの利益に対して税金がかかりません。
このように赤字の繰越が使えるので、多額の費用を投下して事業を拡大したいといった場合は法人にして行う方が税金面でのメリットが大きくなります。
法人会社は決算月を決められる(決算月の変更も可能)
法人会社は決算月を自由に決める事が可能です。
個人事業主の場合は、決算は必ず12月と決まっていますが、株式会社の場合は決算日をいつにしても問題ありません。
しかし、決算月の決定についてはいろいろな観点があります。
自分の誕生日など個人に由来する日でもよいですが、会社運営上のメリットを出来るだけ受けたいという場合は、設立から1年後に設定すると消費税の免税期間が長く取れますので、お得かもしれません。
また、決算月を3月末にする法人が多いので、それをズラすと閑散期に入る税理士は決算手数料や顧問料をディスカウントしてくれる可能性も高くなります。
ちなみに僕は3社ありますが、3月末決算、8月末決算、2月末決算と分けてあります。
決算月をずらす事で決算処理が重ならないようにしています。
法人会社は退職金を支払うことができる
株式会社を設立すると、退職金を役員に支給することが出来て損金計上も可能となります。
その一方で、個人事業主の場合には、直接的に退職金を払うことはできません。
退職金に相当するものを払っても経費として認められませんので、株式会社の方が断然、節税効果が高くなります。
個人事業主が退職金を支払う(受け取る)には小規模企業共済に加入し、毎月掛け金を支払っていくことによって可能になります。しかし、事前の長期計画が重要になります。
法人会社は有限責任である(個人資産の差し押さえを受けない)
有限責任とは、出資者の責任が出資した額に限定されるという意味になります。
例えば、『ある株式会社が負債を多く抱えて倒産してしまった』という場合、出資者はその出資した資金が回収できなくなるというというだけで、会社が負っていた負債まで支払う必要はないということを意味します。
これがフリーランス(個人事業主)になると個人で銀行等から資金を借り入れているため、個人での返済義務が生じてきます。この義務が履行できなくなると最悪のケースでは自己破産ということになってしまいますので、とれもリスクが大きくなります。
よって事業規模を大きくしていくという意志を持っているという場合は、ある程度の規模になったら株式会社(法人)を設立しておくと、責任範囲を限定できるというメリットが出てきます。
しかしオーナー社長が銀行から借り入れをする場合は、銀行から個人保証を求められるケースもあります。こうなると会社が返済できない借入に対しては、オーナー社長が個人的に返済を行っていく義務が生じますので責任は無限ということになります。
個人での返済能力を超えるような負債がある場合は自己破産ということになってしまいますのでよく考えて借り入れを行いましょう。
法人会社は公私の区別がしやすい
個人事業主の場合は、銀行口座も個人名義のものになっていますので、事業上の経費と生活上の経費をごちゃまぜにしてしまうという事がよくあります。
基本は事業用の口座と生活用の口座は分けていると思いますが、アニメなどでも商店のダメ亭主がレジのお金持ってパチンコに行くなんてケース昔はよくありましたよね。
法人の場合は、理論上は事業と生活は切り離されていますので、公私の区別がよりハッキリと分かれているという事になります。
法人会社は銀行口座を法人名義で作る事が可能ですので安心ですね。
法人会社(株式会社)のデメリット
ここから株式会社のデメリットについて説明しますが、デメリットについては「株主の意向が経営に影響を及ぼす」以外は、ある程度規模が大きくなり資金的な余裕があれば埋めることが可能なデメリットになります。
株主の意向が経営に影響を及ぼす
株主は株主総会などで保有比率の割合に応じて経営に影響力を行使することができます。
オーナー経営者のように株式の過半数以上を保有し経営にあたっている場合は何の問題もありませんが、株主と経営者が異なる場合は、考えの食い違いが発生することもあります。
最悪の場合は経営者が解任されるということもありますので、よく考えて設立しましょう。
会社設立に多くの費用がかかる
株式会社の設立時にかかる定款認証や登記の費用は個人事業にはかかりません。
しかし、株式会社は設立時に25万~30万程度の費用がかかります。
また、役員の変更等の運営にかかる費用(約3万円〜6万円)や手間が度々発生しますので計画的に決めておきましょう。
決算をしなければいけない
株式会社は決算公告の義務があり、経営状況や財務状況を公開しなければいけません。
あまり知られたくない場合はデメリットになるかもしれません。
ちなみに、合同会社には決算公告の義務はありませんので、株式会社と合同会社を使い分けても良いかもしれませんね。
税務や社会保険の手続きが複雑になる
株式会社では社会保険に加入する必要があり、社会保険の負担が大きくなります。事務手続きも増えるので経理や処理の内容が複雑になります。
だからと言って、初めから事務員さんを雇いすぎると人件費が掛かってしまうので、その点も要注意です。
利益がなくても法人住民税を払う必要がある
法人会社の場合は、例え赤字だったとしても、年間で最低7万円の法人住民税を納税しなければなりません。個人事業に法人住民税はありません。
まとめ
どうだったでしょうか?
フリーランス(個人事業主)のメリットやデメリット、さらには法人会社(株式会社)のメリットやデメリットなど基本的な事がお分かり頂けたかと思います。
ここで僕が言いたかったのは、起業独立のメリットとデメリットをしっかり理解して、自分に合った選択をして人生の役に立てるという事です。
決して否定も肯定もしませんが、「知らない」というのが一番悪いのです。
『無知は罪』という言葉があるように、知らずに否定したりするのは本当にもったいない事ですので、まずは知ることから始めましょう。
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この記事を書いた人:政宗(マサムネ)
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