【政宗のトリセツ(4)】 幼稚園では初恋の彼女が、 家に帰れば釣りがある。

【政宗のトリセツ(4)】
幼稚園では初恋の彼女が、家に帰れば釣りがある。

 

幼稚園や小学校は嫌だっけど、
彼女のおかげで行く事が出来た。

でも、家に帰っても
親は共働きでいない。

前の川で釣りをする毎日。

 

魚釣りは好きだった。

 

誰に気を使う訳でもない。

 

幼稚園の頃は親戚のおばさんが
交代で僕の面倒を
見てくれた記憶があるけど、
小学校に入ると
親戚のおばさんが居なくても平気だった。


僕は次男でお利口さん。

お母さんも言っていた。

「一人で大丈夫だもんね!」


僕はいつも

「うん。大丈夫!」

としか言わなかった。


その時はそれが当たり前だったし、

親に迷惑を掛けるのが嫌だった。

僕は愛想も良く、
近所のおばさんにも好かれていた。

よく家にもお邪魔させてもらった。


近所が一緒になって

子育てをするってのは
田舎のいい所だろうね。

 

僕のお父さんは
自衛隊上がりの厳しい人で
会社勤めのサラリーマン。

その当時は次長さんだった。

規律やルールにはとにかく厳しい。

会社でも真面目で信頼の厚い人だった。


普段はすごく優しいお父さん。

門限の17時は
小学校入学と同時に決まった。

家での返事は「はい」
自分のことは「僕」と言う。


そして、父の言うことは絶対。

 

それは、僕だけでなく
4つ上の兄貴や母親もそうだった。

 

家でのルールは親父だった。

 

そして、酒を飲むと
凶暴な暴れん坊になる人だった。


会社での鬱憤があったのか、

我慢している事があったのか。。

家での暴力は当たり前だった。


母親にも暴力を振るうし、

兄貴もよく殴られていた。

 

僕は要領が良いので、
親父にはあまり怒られなかったけど、
その分、兄貴には殴られた。


俗に言う、弟サンドバック。


と言うか、そもそも親父は

サラリーマンをやるような人ではない。


親父は小学生の時に母親を亡くし、

中学生で父親を亡くした。

三人兄弟の真ん中の親父。


7つ上の兄貴が働いていたので、

その兄貴の収入で中学校へ通った。


中学を卒業すると、

すぐに働きに出て
夜の定時制高校に通った。


勉強が好きだった親父。


そんな、苦労人なので

安定収入を求めたし、
僕達にもちゃんと教育しようと
思っていたらしい。

そんな責任感の強い男。


その血筋なのか、
次男だからか。。。


僕は小学3年になると、

牛乳配達を始めた。


それまで貰っていた
お小遣いも断った。


お金を貯めて

好きな釣り道具も欲しかったけど、
親に迷惑を掛けるのが
なにより嫌だった。

 

それなのに、
親に内緒の事があった。。


僕の兄貴の友達がヤンキーで

物凄くカッコよく見えた。


その友達の影響で、

初めてタバコを吸ったのが
小学2年の夏だった。。


つづく・・・