5【順風満帆な独立からの転落】

僕は29歳で念願の独立を果たした。

 

しかも、【建築 + 車 × 保険】という
新しいスタイルの会社でのスタート。

 

車屋さんの時に知り合いになった方から
仕事を紹介してもらい、
休む事など忘れて仕事をした。

大好きな車と釣りも封印して仕事に専念した。

 

流れはきている。

 

嬉しいことに2人目の子供も授かった。

 

しかし、
お客さんの喜ぶ顔もそうだけど
仕事が楽しくて、、

家族をほったらかしにしてしまった。

 

妻には
「もっと家庭を大事にしてほしい」
と言われたが、

「大切なお客さんが待っている」
と、仕事を休む事はなかった。

 

「建築の仕事なんて、
いつ仕事が無くなるか分からない。
出来る時にやっておかないと
仕事が無くなったらどうするんだ。」

そんな気持ちで頑張っていた。

 

身体もいつまで使えるか分からない。

持病の腰と首のヘルニアがあるので
仕事が出来なくなるのが
恐怖でしかなかった。



独立して3年間は個人事業主として
休む事なくずっと働いた。

そして、

憧れだった法人会社を設立した。

 

なにもかも上手くいく。

 

生活も安定してきたし、
なんと、双子の子供も授かった。

『子供が4人になったので
もっと働かないといけない!』

 

しかし、会社の規模を大きくしようと
従業員さんを雇って
技術とノウハウを教えたが、
すぐに辞めていく。。

技術も思ったように覚えてくれない。

 

全然思ってたようにはならなかった。

 

そうこうしているうちに
会社は毎月赤字になってしまった。

 

先輩経営者に聞いても

「最初は厳しいけど頑張れば大丈夫!」

と言ってもらえていたので

「最初はこんなもんだ!」

と自分に言い聞かせて頑張って働いた。

 

しかし、
会社は借金だけが増えていく。

 

まったく上手くいかない。

 

四苦八苦しながら過ごす日々。

 

持病のヘルニアで腕が痺れて
大工の道具が持てなくなってきた。

「僕の身体もそろそろ限界か?」

と悩む日々が続く。

 

このままじゃいけないと
経営学を学ぶ為に
時間を作ってはセミナーなどに参加した。

そして、そんな時に一本の電話が鳴った。

 

プルルルル♪

「〇〇証券です。社長様!チャンスですよ!」

 

、、、僕は甘い罠に掛かってしまった。

 

僕は家族を犠牲にしてまで稼いだ金を
一瞬にして全て失ってしまった。

つづく・・・